今、大切なこと

文明は我々が認知しているだけでも、何千年かに渡って盛衰を繰り返してきました。その繁栄と衰退の歴史の大きな鍵を握っていたものの一つが森林=木でした。木は人間にとって、最古の燃料です。ご存知のように、人間は「火」を得たからこそ、他の動物との生存競争にも勝ち、ここまでの種の繁栄をつかんだと言われています。ですから、相当の昔から人間は木を燃やしてきたのです。

初めは、おそらく枯れ木や乾いた倒木など、手に入れやすく燃やしやすいものを使っていたことでしょう。しかし間もなく、かつて自分たちのことを雨や風や嵐から守ってくれ、狩りや魚捕りや採集などあらゆる食料を与えてくれた聖なる森へ、伐採のために入っていくことになるのです。最初は、畏敬の念を強く持って森に入っていったことでしょう。そして、木を伐るにも、いつも祈りを捧げていたことでしょう。ゆっくり伐り、ゆっくり使い、森に感謝をしていたことでしょう。

しかし、文明が進むごとに、伐採のペースは上がっていき、ついには、自分たちの回りは全て伐り尽くしてしまいます。そうして初めて、自分たちがどれだけ森に助けられ、生かされていたかを悟るのです。しかし、時すでに遅し。目の前に広がる平原には、動物も木の実もありません。そばを流れていた川はとっくに枯渇していました。。。

その後の物語は、どんなに想像力に欠けるものでも、ある程度はわかるのではないでしょうか?

敢えて少し付け加えるなら、森林を伐り尽くして崩壊した文明の一つにイースター島があると言われています。島というものは、古代においては一つの閉じた生態系(エコシステム)です。他に行き場も無く、全ては自分でまかなうという状態です。その状況で森林を使い切ってしまった、かつてのイースター島では、食糧不足に陥り、人々は餓えを迎えたと言われています。そして、最終的には、島民同士が戦い、共食いにも至ったということです。恐ろしい話です。

 

でも、現在、我々がおかれている地球の状況は、ある意味、森林を使い切ってしまった時のイースター島のようなものに近づいているとも言えるのです。地球は閉じたエコシステムです。そして、この地球上で、ここまで人間の人口が増え続けたことは未だかつてありません。そして、ここまで資源をしゃぶり尽くすところまで来た事もありません。人類は今、未曾有に状態に突入しているのです。だから、様々な知恵や知識を結集し、歴史から学び、みんなで協力し、問題を解決していかなければならない時なのです。

人類が今の段階で、戦争をするなどという行為は、あまりにも幼稚です。内戦をするようなものです。家族で殺し合うようなものです。なのに何故やめない?やめようとしない?

やはり、産業革命以降に大きくなってしまった(または、皆で大きくしてしまった)軍産複合体の存在が大きいのでしょう。もはや軍産というよりも、全てのレイヤーに存在する、「現在の資本主義」のエンジンとなってしまっています。あまりにも大きく、あまりにも複雑で手のつけようがない・・・そう思わず思って、あきらめてしまいそうになります。

しかし、実は違うのです。いくら軍産複合体と言っても、これは所詮、我々人間が作り上げたものなのです。人間が作り上げたシステムなのです。人間が作り上げたものは、人間が解体出来るし、作り直す事が出来きます。

でも、地球を作り直すことが出来るのか?地球が人間に与えてくれている、命やその命を繋ぐ尊い全てを人間が作り直すことが出来るのか?

今、何が一番最優先か、それは皆すでに知っています。後は、皆がその方向に一歩たった一歩、踏み出せばいいだけ。騒音が多い世の中ですが、一瞬立ち止まって、心の声に耳を傾けてあげてください。

ご精読、ありがとうございました。

 

三上雄己

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